うつ病の障害年金、支給決定まで半年待ち
専門家のサポート受けても 社労士法人調べ
うつ病の障害年金の依頼から支給決定まで、専門家のサポートがあっても約6カ月を要することが、社会保険労務士法人全国障害年金パートナーズ(東京都千代田区)の調査で明らかになった。気力や判断力が低下したうつ病患者が単独で申請を進めようとした場合、さらなる長期化と途中断念のリスクが高まる懸念があるとしている。
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同法人は、うつ病に特化した障害年金専門の社労士事務所。これまで2,500人超を支援してきた経験を踏まえ、過去の支給決定者524名のデータを基に、障害年金の手続きにかかる期間の実態調査を2024年6月-26年2月に実施した。
その結果、障害年金の手続きに精通した専門家がサポートした場合でも、依頼から支給決定までに平均で192.2日(約6カ月)かかることが分かった。
受給で最も重要な書類である診断書について、同法人から依頼者へ診断書依頼一式を送付した日から、出来上がった診断書を依頼者が同法人に連絡した日までの期間(診断書作成期間)は平均で62.4日。
診断書は、医師も通常診療の合間に作成するため1-2カ月かかるのが一般的で、主治医が診断書の作成に消極的なケースや転院が必要なケースでは最長で535日に及んだ事例もあった。
年金事務所などへ書類一式を提出してから支給が決定されるまでの審査期間は平均で89.8日。最短は48日だった一方、最長では314日(約10カ月)も要していた。
審査中に診療録など追加書類の提出を求められるケースもあり、書類が申請者側に戻されて医療機関への開示請求・再提出というプロセスが生じ、これが大幅な長期化につながる要因だとしている。
同法人の宮里竹識代表は、「専門家のサポートがあっても平均192日を要するという現実は、制度へのアクセスに大きな障壁があることを意味している」とコメントしている。
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